<ハイデガーの「時間の根源的本質」について>

2019/03/28
<ハイデガーの「時間の根源的本質」について>

 ハイデガーは『カントと形而上学の問題』、門脇 卓爾、ハルムート・ブフナー訳、邦訳p.190.原書(Matin Heidegger,Kant und das Problem der Metaphysik,Gesamtausgabe,Band3,Vittorio Klostermann、1973.)pp.193-195.において「それ故もし私の『時間性』ならびに無時間性について決定されるべきだとすれば、純粋自己触発としての時間の根源的本質が導きの糸とされなければならない。」と書いているが、時間の根源的本質が「純粋自己触発」だとすれば、やはり自己の内部に「他性」が欠如しているのではないか?この点(自己触発、une auto-affction)については、デリダの『声と現象』pp.88-89.参照せよ。
 以上の事柄について、私は新-記号論で考察しようと思う。