<「新実在論」とデリダとの比較> 

 

 「新実在論」の基本的コンセプトは「世界は存在しない」ということである。そして、マルクス・ガブリエルによれば、「新実在論」はポストモダンを越える試みだという。しかしポストモダンデリダは属していない。その証拠に「モダン」に属する「来るべき民主主義」という概念をデリダは提示している。ではマルクス・ガブリエルは、果たしてデリダを越えているのだろうか